近江八幡市、冬至の日照0時間が示すもの
近江八幡市の市街地で建物が最も集まる地点を、地上1.5mの高さで計算すると、冬至の日照時間は0.00時間でした。この数字が住まい選びにどう効くかを考えます。
冬至の日照が0.00時間だった、この地点
近江八幡市の市街地のなかで建物が最も集まっている地点を、地上1.5mの高さで計算すると、2026年の冬至(12月22日)の日照時間は0.00時間でした。その日の可照時間(理論上、日が当たりうる時間の長さ)は9.67時間あるので、条件がそろっていれば長く日が入る日にもかかわらず、実際にはまったく日が届かない計算になります。
冬至を基準に見る理由は単純で、1年のうちで太陽の高さが最も低くなる日だからです。太陽高度が低いと、隣の建物の影がふだんより長く伸び、少しの距離でも日照を遮ります。逆に言えば、冬至の時点でどれだけ日が入るかが分かれば、その場所の1年でいちばん厳しい条件を確かめたことになります。夏に見学して明るく感じた場所でも、冬の低い太陽の下では条件が変わることがあります。
6月の6.67時間と12月の0.00時間、その間の変化
月別に日照時間を見ると、最も長いのは6月の6.67時間(可照14.50時間に対して46%)、最も短いのは12月の0.00時間です。この間を1月0.17時間、3月3.83時間、9月4.33時間、11月0.83時間というように、季節に応じて数字が上下しながら推移します。
この差は、洗濯物の乾きや室内の明るさに直接関わってきます。日照率(可照時間に対する実際の日照時間の割合)が4割を超える5月から8月ごろは、日中の明るさや乾燥のしやすさを期待しやすい時期です。一方で1月・2月・11月・12月は日照率が1割前後、あるいはそれ以下に落ち込みます。同じ場所でも、内見する季節によって受ける印象が大きく変わりうることを、この数字は示しています。
高さが変われば、日の入り方も変わる
建築基準法の日影規制は、日照時間とは別の測り方をします。冬至の日の真太陽時8時から16時までの8時間だけを切り取り、地上4.0m(おおよそ2階の窓の高さ)の測定面で数えるものです。今回の地点をこの条件で計算すると、8時間のうち日照が5.50時間、日影が2.50時間という参考値になります。冒頭の0.00時間は1日を通して地上1.5mで数えた値ですから、この5.50時間と大小をそのまま比べることはできません。数えている時間の長さが、そもそも違います。
測り方は違っても、高さが変われば周囲の建物による遮蔽の受け方が変わることは確かです。1階の庭やベランダの高さでは隣接する建物にすっぽり影を落とされていても、2階以上に上がると同じ建物の影から外れ、日が届くようになることがあります。物件を探す際には、階数によって日照の条件が違う可能性があることを頭に置いておくとよさそうです。
この数字が計算していないもの
この計算のもとになっている建物データは55850棟分、2026年8月30日時点の更新です。年度単位でデータが更新されるため、これ以降に建った建物や、逆に取り壊された建物は反映されていないことがあります。周辺で建て替えが進んでいる場所では、実際の日照が計算結果と変わっている可能性があります。
また、この計算に含まれているのは建物の高さと配置だけです。屋根の形状や、庭木・街路樹、塀、看板といった構造物は考慮されていません。地盤標高は86.5mとして計算していますが、これも建物同士の位置関係を見るための基準であり、実際の日射しの体感とは別のものです。天候による曇りや雨の日は、この日照時間の計算には含まれていない点も踏まえておく必要があります。
次に確かめておきたいこと
気になる場所が見つかったら、実際に冬至に近い時期の午前・午後の時間帯に現地を訪れ、日の入り方を自分の目で確かめることをおすすめします。計算上の数字と、実際に立ってみた印象を照らし合わせることで、より具体的なイメージがつかめます。
また、検討している建物の階数や、これから建物が新築される予定地が近くにあるかどうかも、あわせて確認しておくとよいでしょう。日影規制の制度がどう適用される地域かを調べておくことも、将来の日照条件を見通すための手がかりになります。